2011年ドイツ派遣団員感想文①

星野美咲

私は今回の国際青少年交流事業においてたくさんのことを学びました。今回ドイツで行った活動やドイツでできた友情は私にとって良い思い出として心に残るだけではなく、これからの私自身の活動のためのかけがえのない財産になるであろうと思います。
大きな荷物と期待と緊張を胸にニュルンベルクに到着した時、多くのドイツ人ホストファミリーの方々が温かく歓迎してくれて大変感動しました。ドイツで行った活動は本当に様々であり、どれもこの交流事業なしには経験できないものばかりでした。
ニュルンベルクでは、市長さんのもとへ表敬訪問をし、ドイツの仲間たちに彼らの住んでいる土地を案内してもらいました。そしてドイツの伝統的な料理を作る時はスーパーに行き自分たちで材料を買い集めるところから始め、みんなで協力しながら料理をしました。聖母教会では普段聞くことのできないパイプオルガン演奏や歌を歌っていただき、東日本大震災の犠牲者へ祈りを捧げました。8月6日にオープンエアコンサートは日本では体験できないものであり、その迫力も規模も想像を超えるものでした。この日は広島で原爆が投下された日であったので多くの人がキャンドルに火を灯し、演奏を聴いていました。私も自分のキャンドルに火が灯っているのを見て、広島の犠牲者への祈りを捧げたとともに、平和を祈りました。

3日間のベルリン訪問でも、多くのことを学び吸収してきました。現存されている最長の壁のイーストギャラリー、ユダヤ人の追悼であるホロコーストの慰霊碑、ドイツの国会議事堂、博物館、そしてベルリンの壁記念碑を見ました。私は残された壁を見て実際にふれて、平和であるこの瞬間が尊いものであると改めて感じました。今では壁が壊されて東へも西へも自由に行けるけれど、当時の人々はこの行き来を許されず苦しんでいたのだと思うと胸が痛みました。
ホストファミリーディではバンベルク(旧市街地がすべて世界遺産)という歴史あふれるところに連れて行ってもらいました。そこではツィガー家の方々に私の分のガイドブックを用意してもらい、そこの歴史をたくさん教えていただき、私が質問した時には現地の人に尋ねてまで教えてくださいました。私は歴史的でありきれいな景色を見ることができたと同時に、ホストファミリーの優しさにふれました。

今回のこの交流事業で、私は感謝の気持ちであふれています。こんなに素晴らしいプログラムを作ってくださったドイツ指導者のみなさん、私たちを温かく出迎えてくれいつも隣にいてくれたドイツのメンバー、私にこの交流のチャンスを下さった小出指導者、日本メンバーを支えてくださった小島指導者、初対面であった私を仲間に入れてくれた新町メンバー、私を笑顔で送り出してくれた両親、このプログラムに関わってくださったすべての方々に本当に心から感謝をしています。特に、ホストファミリーであるローラやツィガー家のみなさんからはたくさんのことを学び、たくさんのことを経験させてもらい、たくさんの愛をいただきました。本当に感謝しています。ローラはいつもわかりやすい英語で話してくれて私を助けてくれました。お母さんはバンベルクに行ったとき、ツアーガイドのようになってくれたくさんのことを教えてくれました。お父さんとは日本やドイツのこと、旅の話をしました。
さよならパーティーの時、私が楽しい反面、あんなにも悲しい気持ちでいっぱいになったのは2週間の中でできた友情や絆がとても深くて愛おしいのだからだと思いました。日本に帰った今でもこのつながりがずっと続いてほしいと心から思っています。
私は今回のこの交流を絶対に忘れません。この交流を通して自分の課題も見つかりました。ドイツで学んだことや貴重な経験は私の生活に生かしていこうと思っています。素晴らしい時間をありがとうございました。

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