2011年ドイツ派遣団員感想文⑩

松田幸音

ドイツは三度目なので、空港に着いたときのあのドイツ特有のパンの匂いが懐かしかったと同時に、本当にドイツに来たのだな、と思いました。ただ、今回はSVCの団員として来たこと、観光ではなく震災後の日本の様子を伝えることを目的としていることが違っていました。しかしドイツに来ることはとても嬉しいことだったので、まったく不安なきもちはありませんでした。ドイツに着いた最初の夜に歓迎パーティーがありました。そこで私は挨拶をしました。凄く緊張しましたが、その場の温かい雰囲気が自然と緊張をほぐしてくれました。ドイツ人のこの温かさが私は好きです。私がスポーツをしている時も、いいプレーが出来たら心から喜びを表してくれ、失敗しても責めることなく頑張ろうとした気持を褒めてくれます。外国には沢山のプラスの言葉が溢れていますが、日本語に訳すことは難しいです。「Good job!」「No problem」などの言葉の響きが私はいいと思います。私がドイツに住んでいた時は、日本の生活をしていました。今回ドイツにホームステイをして、ドイツの文化を知ることができました。私にとって特に興味深かったのは食文化です。調理中にもフライパンをふることはないなど、日本との相違点がみられました。そしてやはりドイツの食べ物はおいしいのです。クヌーデル、ザワーブラーテン、プレッツェル、ヨーグルト、チーズ、ハム、シュニッツェル、シュペッツェレ、ブルスト、カトフェルザラット、ポムス、パンケーキ入りのスープ、ズッキーニのカシューナッツとチーズのせ、アップルケーキ、ロールケーキ。とにかく美味しいものでいっぱいのドイツ。お菓子もおいしい、料理もおいしい、デザートもおいしい。3要素そろい踏みでした。そしてドイツの食材は何もかもが大きかったです。その大きい食材を余すとこなく使うのもドイツのお国柄だと思います。
今回初めて発見したドイツの好きじゃないところは、浄水場です。未だに鼻があの臭いを覚えているほど強力な匂いでした。ニュルンベルクの浄水場は必要だと分かっていてもやはりあの臭いは苦手です。
私は元々スポーツが得意ではありません。それ故に体を動かすということはあまり好きではありませんでした。しかし今回色々なスポーツ・アクティビティを体験させていただいて、体を動かしていて楽しいと思えるようになりました。日本にはない、誰でも楽しめるスポーツ施設が沢山あるので、日本にもそういう施設を造ると私のようなスポーツの苦手な人でも体を動かす楽しさが分かるのではないでしょうか。
私にとってこれが三度目となるドイツ渡航でした。懐かしかったことと、新しく見つけたことと、改めて思ったことと、沢山の思い出があります。そのどれもが私にとっては大切で、そしてこれからもずっと覚えていたい思い出です。最後の日は憂鬱で仕方がなかったのですが、笑顔で別れることが出来ました。伝えたいこともきちんと言えて、ドイツの方々にも沢山の言葉をもらいました。心の底から感謝しています。また何度でも機会があったらドイツに行こうと思います。その時は今回お世話になったドイツの皆さんにも笑顔で会いに行きます。

カテゴリー: ドイツ活動報告   パーマリンク