アジア14の国と地域のスポーツ指導者がやってきた

新町スポーツクラブ、今年の2度目の国際交流事業大成功

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事業名2004年(秋季)アジア近隣諸国青少年スポーツ指導者研修事業

主 催:(財)日本体育協会
目 的:アジア地域における青少年スポーツの振興をはかるため、アジア近隣諸国からスポーツ活動に係わる青少年スポーツ指導者を受入れ、わが国における青少年スポーツ活動状況等について視察・研修事業を実施する。

参加した国と地域名

中国、韓国、中国香港、チャイニーズタイペイ、フィリピン、ベトナム、ラオス、タイ

ミャンマー、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、イントネシア、カンボジア

参加者数:66名

新町の滞在期間:平成16年11月12日(金)から14日(日)

新町滞在期間中のプログラム

 11月12日(金)

  ・ 東京からバス2台で高崎メトロポリタンホテルに到着して、昼食後、新町に移動

  ・ 新町文化ホールには、高橋新町長、新井教育長らが出迎えました。

  ・ 新町文化ホールプログラム(13:30 ~ 14:30)

1.歓迎のあいさつ 新町長 高橋 功

2.アジア地域代表指導者あいさつ シンガポール代表 アラン タン氏

3.新町の概況及び新町スポーツ概況に関するレクチャー

    新町スポーツクラブ クラブマネジャー 小出利一

・新町第一小学校と新町中学校体育事業視察(14:45 ~ 15:30)

・新町中学校部活動視察(15:40~16:45)

・バスで高崎メトロポリタンホテルに移動

・高崎メトロポリタンホテルにおいて歓迎レセプション(19:30~21:30)

1.    開式の辞 新町スポーツ少年団本部長 倉嶌博子

2.    歓迎のあいさつ 新町スポーツクラブ会長 安保富男

3.    ご祝辞  新町教育長 新井 實 様 

4.    アジアスポーツ指導者代表あいさつ 

フィリピン代表 ビロリア・ドロンタン・ドミニク・ロムロ氏
     5.  乾杯 新町体育協会会長 相 原  武 様
     6. アトラクション
      「南中ソーランの演舞」 新町スポーツユースボランティア
      7.       閉式の辞 新町スポーツクラブ副会長 高橋正人

11月13日(土)

 ・ バスにて新町へ移動

 ・ 烏川ピクニック広場にて、アジアスポーツ指導者スポーツ交流

 ・ 新町中学校合唱コンクール見学(上武大学三俣記念館)

 ・ 昼食後、前橋市にある群馬県営スポーツ施設「ぐんまアリーナ」等の見学

11月14日(日)

 ・ バスにて新町に移動

 ・ 新町中学校体育館にて新町スポーツクラブ会員及び町民とスポーツ交流

 ・ 昼食会場へ移動し昼食
 ・ 昼食会場においてアジアスポーツ指導者と新町スポーツ指導者及びユースボランティアとディスカッション
 ・ 15時、バスにて東京へ移動して新町滞在プログラムすべて無事終了


【はじめに】
今回で2度目(前回は、平成9年度)のアジアスポーツ指導者の受入となりました。

今回も宗教上の理由から食事について、非常に気を使いました。しかし、イスラム教の人達はラマダン(断食)と受入期間が重なったため、12日と13日の両日は食べないといった事態になりました。また、平成9年当時よりもアジアの政情が不安定になっているのかもしれないと感じました。

しかし、新町に来た66名のスポーツ指導者のみなさんはとてもフレンドリーで楽しく新町でのプログラムに参加していただきました。

【感激した出迎えと感心した新町の子どもたち】

新町に到着した時、文化ホールに高橋新町長と新井教育長を始めとする教育委員会事務局関係者が迎えてくれたことでアジアのみなさんが新町で歓迎されていることを実感したようでした。最初のレクチャーで、新町の概況と新町のスポーツ概況をスライドとビデオで紹介できたことも新町をアピールして理解してもらう良い機会になりました。

学校体育や中学校の部活動にも大変強い興味を持って熱心に視察研修を行っていました。特に、剣道部の活動に強い興味を全員が示してスポーツクラブ員の倉林隼平君の剣さばきには感心していました。

【一瞬のうちにアジアのみなさんを虜にした、ユースボランティアの南中ソーラン】

夜の歓迎レセプションでは、新町スポーツユースボランティア高校生と大学生が気合の入った力強い「南中ソーラン」を披露させていただき大喝采を受けました。このソーランは、終わってすぐに小出クラブマネジャーに対して、「新町滞在期間中にもう一度見る機会があるのか」といった質問が殺到するほどすばらしい演舞でした。

これをきっかけにユースボランティアとアジアスポーツ指導者のより一層深い交流が始まりました。

【さすが、各国代表スポーツ指導者】

2日目の烏川ピクニック広場では、新町スポーツクラブが用意した用具を使って芝生の上でアジア14の国と地域のスポーツ指導者がスポーツによって交流を深めることができました。スポーツしているときの生き生きとした笑顔を見ているとスポーツによって平和を作り出せることに確信を持てます。

上武大学三俣記念館に移動して聞いた「新町中学校合唱コンクール」も新町中学校生徒の態度に感心していました。

スポーツ施設見学として、前橋市の群馬県営「ぐんまアリーナ」に行ったときは66名自分の興味があるスポーツ施設を見学できたことから大変喜ばれました。

【最高のスポーツ交流でアジア15の国と地域の人達の笑顔が満開になった】

3日目の午前中のプログラムは、新町が全国誇るユースボランティアが2ヶ月間かけて作り上げたプログラムでした。会場になった新町中学校の体育館には、大きな折鶴が舞っています。そして、新町スポーツクラブ会員と町民およそ200名と楽しいスポーツ交流が始まりました。

生活している国も言葉もすべてが違っても、スポーツを通して交流するとこんなにも仲良く楽しく年齢や性別に関係なく交流できることを会場にいたすべての人が体験したことと思います。ともかく、会場にはおよそ300名分の笑顔がありました。

そして、スポーツ交流会の最後を締めたのは、中学生から大学生までのユースボランティア38名によって演舞した「南中ソーラン」でした。斉藤千明リーダーの「かまえ」の掛け声でライトが点灯した瞬間のどよめき、踊り終わった後の大喝采が今も耳に残っています。

スポーツユースボランティアは、この交流事業の企画運営を自主的に3ヶ月前から始めて、南中ソーランの練習も毎週日曜日の夜2時間を費やして妥協しないで頑張り続けていました。この頑張りが全て報われた一瞬だったでしょう。スポーツ交流会が大成功に終わった会場には、満足そうな泣き顔のスポーツユースボランティアの顔がたくさんありました。

【アジアスポーツ指導者も感心したスポーツユースボラティアの考え方

午後のプログラムは、もっとも心配した「ディスカッション」でした。

ところが、ここでも大学生のユースボランティアが大活躍しました。地域におけるスポーツの在り方や子どもたちのスポーツについて、アジアのスポーツ指導者と堂々と意見を交換していました。さすが、ユースボランティアたちもドイツやアメリカに新町を代表して派遣されていない、すばらしいディスカッションになりました。

「地域を愛して、地域のために活動している青少年がたくさんいる町ですばらしいですね。」とアジアのみなさんからお褒めの言葉をいただきました。

このディカッションを最後に新町滞在プログラムすべて無事に終了しました。

【おわりに】

 久しぶりにすべての年齢が一体となって成功したと感じた事業でした。この事業のおかげで新町の青少年もアジア地域のたくさんのことを学び、宗教の違いを実感しました。また、中学生から大学生が心を一つにして踊った「南中ソーラン」はアジアの人達だけでなく新町町民にも感動を与えてくれました。

 この事業全体を通して協力していただいた新町教育委員会の事務局の皆さん、小学校と中学校関係者のみなさん、そして、毎週のソーランの練習や準備に子どもたちを快く参加させていただいた保護者の皆さん、スポーツクラブ関係者の皆さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

【追伸】

 アジアの皆さんは、11月17日に無事帰国しました。そして、翌日の18日、小出クラブマネジャーの職場に韓国の体育協会から「新町の子どもたちに感動したので是非、韓国の子どもたち50名と交流してほしい。できれば、来月12月に行きたい。」という電話でした。さすがに、準備できないということで丁重にお断りして、来年度から検討しますと回答しました。


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