福岡詩織

私にとってこのドイツ派遣は本当に充実し、たくさんのことを学んだ12日間だった。初めての海外という事もあり、興奮もあり、不安もたくさんあった。ニュルンベルクに着いて、今まで見たことのない風景の美しさに感動した。

ホームステイ先の家族はみんな優しくていつも私のことを気にかけてくれた。兄のJohannesは、初めはとてもクールであまり話せなくて一緒にいずらい時もあった。やっぱり私みたいな女ではなくて、男の方がよかったのかなと思うときもあった。英語を話せない私も笑うか、あいづちをうつかのどちらかしかできなくて家族を困らせた。でも毎日毎日一緒に生活していくうちにだんだんとうちとけてきて笑顔で会話することができた。弟のLionelは年が近いということもあって初めからとてもフレンドリーで優しくてたくさんはなしかけてくれたので一緒にいて一番楽しかった。

私がこの12日間で一番印象に残っているのは、3日目のアンナ祭り・6日目の川下り・11日目のダンス&さよならパーティー・最終日。

3日目のアンナ祭りでは初のドイツビールに挑戦したり、JohannesLionelと一緒に祭りの中にあったバスケのゲームをした。3人ともバスケが好きということもあって、とても盛り上がった。初めてそこで3人でうち解けた時間だったと思う。

6日目の川下りでは、新たな友達ができた。それは一緒に川下りの木船に乗っていた子供11人。初めはただあいさつし合う仲だったけど、もう二度とない機会だと思ったから、思い切って話しかけてみた。子供たちはとても素直だったからすぐ仲良くなることができた。もう会うことはないけれど、あの場で仲良くなったことは永遠に忘れない。

11日目のダンスでは、Antoniaとナイスコンビだった。初めは歩調もタイミングもリズムも崩れていて何度も失敗を繰り返した。でも「We are the bests!」という言葉を合い言葉に、その分何度も何度も練習したから、上手なワルツを踊ることができた。再来年Antoniaが日本に来たらまた一緒に踊りたい。 夜のさよならパーティーは本当に楽しかった。特に私たちの踊ったソーラン節は日本でやるのと違い、ドイツ人には何回踊ってもウケが良かったので、踊っていて嬉しい気持ちになった。Lionelも家でソーラン節の鼻歌や、私に嬉しそうに「僕あの踊り好きだからまたいっぱい踊って!」と言ってくれたからとても嬉しかった。私はこの日、明日で帰るなんて信じられなかった。むしろ信じたくなかった。11日間も一緒に過ごしたからずっとドイツにいる気持ちでいた。私は家族あてに書いた手紙を彩子さんが家族に通訳して読んでもらった。手紙を読み終えた後、お母さんが「ありがとう。詩織は私たちにとって本当の娘のようだったよ。」と言ってくれた言葉を聞いて涙が出た。そのときドイツの人たちはみんな私を抱きしめてくれた。本当に本当に嬉しかった。

そして最終日。初めは絶対泣かないで笑顔で別れるのを目標にしていたのに、ドイツの人たちに悲しい顔されたら涙があふれて止まらなくなった。私は日本に帰るのがとてもいやになった。みんなと会えなくなるのも、この風景を見られなくなるのもすべていやになった。電車に乗り込んだとき、改めてみんなとお別れしなければならないのだと実感した。電車のドアが閉まった瞬間、私は声を出すくらい泣いた。電車の中は鼻をすする音や、泣き声しか聞こえなかった。フランクフルトの着いたらまたみんなが待っているのではないかと思っていた。それほどこの12日間はすばらしい宝物になったのだと思う。私はこの12日間で自分自身成長することができたと思う。たくさんの教会や歴史、文化について学び、また人と人とのコミュニケーションの大切さを知った。日本語と英語、言語が違っても動作や伝えようとする気持ちで伝わるということを知った。この12日間のすべてが楽しかった。またドイツに行きたい。ドイツ大好き。本当にドイツの人たちみんなに感謝します。ありがとう。


ホストファミリ-デー

私にとって12日間中にあった、たった2日間のホストファミリーデーはとても楽しく過ごすことができた。

2日目にあったホストファミリーデーは、家族の両親と私との3人で過ごした。そのときJohannesLionelもいなくて初めはちょっと寂しい感じもした。でも、2人ともたくさん話しかけてくれたのでそんな気持ちは消えていった。お母さんとお父さんは私を教会に連れて行ってくれたり、いろんな所で行われているお祭りに連れて行ってくれた。教会ではお父さんがドイツの歴史を教えてくれたり、街中では家のつくりなどについて教えてくれた。お祭りではお母さんが真剣に子供と一緒になって祭りの中のゲームに熱中している、日頃滅多に見られない姿にかわいらしさを感じた。この日は2日目というドイツに来てすぐのホストファミリーデーで不安もあったけど楽しく過ごせた。

9日目のホストファミリーデーでは、その日もJohannesはサッカーの試合で一緒にいられなかった。残念だったけど、Lionelがずっと一緒にいてくれたから安心した。私たちは朝からほかの3つの家族と一緒に映画館で3Dの映画を見た。日本でも見たことがなかったからすごく楽しかった。そして午後は3つの家族とは別れて、お母さんとお父さんとLionelと一緒におじいちゃんおばあちゃんの家に行った。おじいちゃんもおばあちゃんもとても優しくていつも私に笑顔を向けてくれた。そのあと親戚の人も来てみんなでお昼を食べに行った。

その夜はTeresaの家で朝一緒だったメンバーとDVDを見た。DVDを見ながらTeresaの家にあった水たばこに初挑戦した。思った通り、まずくて煙をすぐ吐いてしまった、でもとてもいい経験ができた。この日はいろんな人と出会えて、いろんな事を経験できたとても楽しい日だった。

私にとってホストファミリーデーはかけがえのない楽しい2日間でした。