齋藤亜弥

小学生の時初めてドイツの青少年を受け入れしてから、私はずっとドイツに行きたいと思っていました。今回その夢がかなったことを本当に嬉しく思っています。

ニュルンベルクは本当にきれいな街でした。町並みももちろんですがとても大きな音楽の祭典があったり、オープンエアーコンサートという無料のクラシックのコンサートが開かれていたり、歴史を伝えるための博物館がたくさんあったりと人々の暮らしがとても生き生きとしているように感じました。

この交流ではただの旅行では体験できないことができたと思います。一般人では入ることができない場所を見学できるなど、そういうことだけではなく同年代の子たちと知り合えるということです。実際に今流行っていることを教えてもらったり、一緒に買い物に行ったり、残念ながらディスコには入ることはできなかった(見た目が若かったから…?)のですが、ドイツの若い子たちの生活が体験できました。これはやはり大人になって個人やツアー旅行ではすることはできないと思います。ドイツの子たちとの別れの時は本当に寂しくてこのままドイツにいたいと思いました。

私にとってこのホームステイは常に日本との違いを感じる12日間で、日本で当たり前だと思っていたことが実際に日本を出てみて当り前ではないということがよく分かりました。そしてその違いを英語がうまく伝わらないこともしばしばありましたが、ドイツの子に伝えたりもっと詳しく説明してもらったりできたことが楽しかったです。その時にドイツの子が自分の町のことをよく知っていたり自分の主張をしっかり持っているのがとても印象的でした。英語力の不足もあるのですがそれ以上に日本のことを聞かれたときに知識を持っていないということを改めて感じました。もっと日本について知っていればいろんな話ができたのにととても後悔しています。滞在中、広島・長崎の原爆や戦争についてホームステイ先の子と話をする機会がありました。私はあまり英語が得意ではないのでうまく伝えられたかはよくわかりませんが、伝えたいことがあればボディーランゲージであったり紙に書いたりすれば相手も理解しようとしてくれるのが本当によくわかりました。どんな難しい内容の話題であっても自分から積極的に考えたり伝えようとすることが何よりも大切であり、そう感じたときにもっともっと自分のことや日本のことを伝えたいと思いました。だから、今度ドイツに行く人には伝えたいという気持ちを持ってドイツに向かってほしいと強く思っています。

2007年度の交流では今回私のホームステイ先となったマール家のヨハネスを受け入れしていたのでホームステイ先に対しての不安はほとんどありませんでした。やはり去年家にホームステイした子がまた交流に参加してくれて、私を受け入れてくれたことがとてもうれしかったです。今回の交流会には初めて受け入れをした家庭も多かったようで、その子たちが次回は日本に行きたいと思ってくれるような交流になっていたなら本当にうれしいです。その時には今回ドイツに行って感じたこと体験したことを活かしてさらに良い交流にしたいと考えています。

このような充実した12日間を過ごせたのも、引率してくれた小出さん、新町のメンバー、ドイツにいくことをサポートしてくれた両親、私を本当の家族のように接してくれたマール家の皆さんに感謝してます。

本当にありがとうございました!!

富田有紀

私はこのニュルンベルク市青年少年国際交流プログラムを通して、様々なドイツと日本の違いについて学ぶことができ、また多くの経験を得ることができました。ドイツについてまず最初に日本と違うなーと感じたのは、フランクフルトからニュルンベルクの駅に向かう電車の窓から見えた景色でした。青々と広がる畑や草原は、あたりまえですけどここが日本ではないということを印象づけていました。飛行機のストライクには困ったけど、代わりに電車での旅ができてよかったです。

私のドイツでの滞在先はSieder家でお父さんのクラウスさん、お母さんのエヴァさん、私と同い年の男の子トーマス、妹のアニカの四人家族で、みんなとても優しくて私と本当の家族のように接してくれ、この家族のところにホームステイできたことが本当にうれしかったです。私は以前アメリカでホームステイをしていた経験があるので、今回も特に問題はないだろうと考えていました。でも一番違ったのはやっぱり言語で、ここは英語圏でも日本語圏でもなくてドイツ語圏なのだということでした。家族との会話は英語ができるトーマスに通訳してもらったり、簡単なドイツ語を使ったりしていました。それでも私の英語が通じないときは身振り手振りでがんばって、やっと理解してもらったときはうれしくて、日本にいるだけでは味わうことのできない経験をすることができました。毎日のプログラムから帰ってきた後、お母さんとお父さんにその日に体験したこと、買ってきた物を写真をみせながら説明するのが日課になっていて、二人とも一生懸命きいてくれたので説明していた私も楽しかったです。

ドイツではたくさんのプログラムを体験しました。3日目には、鬼ごっこみたいなものをやったりバランスボールをつかってハンドボールをしたりと、遊びみたいなのにみんな一生懸命にやっていました。私もついつい本気になってボールを追いかけたり、走り回ったりと普段ここまで走らないんじゃないかと思うぐらい走ってました。そのあと“ホイホイ”というおもちゃ作りに挑戦。完成して羽の部分が回らないとお昼のバーベキューが食べられないというので、がんばりましたが私が作ったホイホイは、私が回そうとすると回らないで、他の人がすると回ってくれるという不思議なおもちゃでした。コツを教えてもらってなんとか少し回りましたが、ちょっと悔しかったです。

4日目はファミリーデー、家族で湖まで出かけました。その途中の丘でそり滑りができるという場所に寄ってくれました。私が想像してたものとはちがって丘にリフトがあり、そりに乗ったままリフトで頂上まで運ばれていき、そこにある滑り台みたいなコースを滑り降りるというものでした。最初はこわかったけど、なれてくると楽しくて2,3回目はスピードもだすこともできました。日本ではそりは冬にしか使わないけど、夏でもこんな遊びを思いつくドイツはやっぱりすごいなーと思いました。ドイツと日本の違いはスーパーにお母さんと買い物に行った時にも気づきました。レジで袋をくれないので買った物を手で持って帰らなければいけないことです。ゴミの分別もとてもしっかりとしているし、ドイツのエコのすごさを実感しました。

今回のプログラムで特に印象に残った日は、一泊二日でミュンヘンに行った日とベッツエンシュタイン冒険広場に行った日です。ミュンヘンへ行った日はアリアンツレーナの見学にいきましたが、まさかあんなに巨大だとは思っていませんでした。特別にVIPルームや選手の更衣室にまでも入れてもらえるなんて、とても感動でした。その日に泊まったユースホステルでのゲームは日本でもやってみたいものばかりで、とくに相手の名前を当てるゲームは、人の名前を覚えるのが苦手な私にはちょうどいいゲームでした。他にも羊やオオカミになって追いかけっこするゲームなど、大勢でこんなに楽しくゲームをするのは久しぶりだったので私は夢中でやっていました。次の日に訪れたノイシュバーンシュタイン城は見たことがないほど豪華で今までで最高の景色でした。ベッツエンシュタイン冒険広場では私が今まで経験したこともないようなスポーツを体験することができました。ロープやいろいろな足場を伝ってコースをクリアするもので、最初こそ怖かったけどそのうち恐怖を忘れて、地上10m?くらいの高さからでも笑顔で手を振り返すことができました。夜に行ったオープンエア・フェスティバルは野外コンサートで、ものすごい人の数に驚かされました。私は普段クラッシックコンサートなんて行かないのですが、星空を見ながら聴くクラシックは本当によいものでした。途中でお父さんに花火を渡されて、何かと思っていると最後の曲の時に会場にいる人が一斉に花火を点火して、見渡せば幻想的な空間が広がっていました。私も花火に火をつけてその仲間入り。ほんとうによい思い出ができました。

このようにまだまだたくさんの楽しかったプログラムがありました。たった11日間という短い間だったけど日本にいるだけでは経験できない充実した日々を過ごす事ができました。ドイツでの経験、学んだことを今後に生かせるようにがんばりたいと思います。一緒に行った山形・新町のメンバー、指導者の小出さん、私を受け入れてくれたホストファミリーの皆さん、ドイツのメンバーの皆さんには、本当に感謝してもしきれません。2010年にドイツのメンバーが日本に来るときには、最高の思い出をつくってもらえるように私も努力したいと思います。


ドイツで学んだこと

菊田恭子

 私は、この日独青少年交流会に参加して、たくさんのことを学びました。それらは今も私の心の中に印象強く残っています。

 はじめ、私はドイツの人を受け入れた経験もなく、あまり触れあった覚えもないのでとても不安な気持ちでいっぱいで日本を旅立ちました。しかし、ドイツについそんな不安は吹き飛びました。ホントにドイツの人たちはホームステイをする私たちのことをしっかりと考えてくれて、些細なことでも気にかけてくれました。私は、日本でのいつもの自分を思い返しました。ここまで、見たこともないような人に親切になれたことは今までなかったように思いました。まず、誰にでも親切にすること。それがドイツで最初に学んだことです。

 ドイツの人たちも親切であると同時にとてもメリハリのある人たちでした。しっかりと人の話を聞くときは聞く。自分が意見を言いたいときはしっかりと言う。そして、楽しむべき場面の時は、思いっきり楽しむ。これらのことを、すべて実行できている人たちはめったにいないと思います。でも、私たちが交流をしたドイツの人たちはしっかりとできていました。それがたとえ14、5歳の中学生くらいの子たちでも。私は、中学生だった当時の自分を思い返しました。いつもクラスの担任から「メリハリは大事だよ。」と言われていた割に全くメリハリのない生活を送っていたように思います。このこともドイツで学んだことの一つです。

 このようにほかにもいろいろあるのですが、本当にドイツの人だと交流して発見したことは、すべて私たちが学ばなければならないことだったような気がします。それほど素晴らしい人たちがあふれた国なのです。人たちだけではなく、建物や街並み、文化などもとても素晴らしい国でした。ちゃんと未来に生きる人たちのことを考えてあって、日本が見習わなければならないところがたくさんありました。

 本当にドイツでも毎日はとても刺激的で楽しくて、今でもドイツがとても恋しいです。また行ける機会があったら、ぜひ行きたいと思います。ドイツに行く前の自分はこんなことを思うなんて全く予想してなかったので、自分でもすごくびっくりしているくらいです。

 ドイツのみなさんに心からダンケシェン(ありがとう)と言いたいです。もちろんドイツの人たちだけではありません。私たちをいつも見守っていてくれ小出さん、いつも私を楽しませてくれた新町メンバー。ホントにこのメンバーはとっても仲良しだと思います。いつでもどこでも私たちの間では笑いがあふれていました。そして、私たちにとても素晴らしい経験をさせてくれた家族の方々。心からお礼を言いたいです。

 2年後ドイツの人たちが日本に来るときは、私たちがドイツでしてもらった以上に楽しませてあげたいと思います。彼らにまた会えるのを私は心待ちにしています。


中嶋乃愛

ドイツでの12日間は、私にとって忘れられない思い出になりました。

慣れない英語で(ほとんど単語 笑)身振り手振りで話をしたこと、それをドイツの人が理解しようとちゃんと聞いてくれたこと、日本と全く違う文化、街並みを見られたこと…  ひとつひとつがちゃんと頭に残っています(^^*)

家に帰ってから2週間位はずっとドイツで過ごしたことしか考えられなくて、家族には「魂はまだ帰ってきてないね…」と、言われる程ボケーっとしていました。

それ位寂しかったんだから(;ω;)!!

全部振り返るときりが無いので、特に思い出になったことを振り返ろうと思います。

初日は不安でいっぱいでした。英語もろくにしゃべれない、聞き取ることもあまり出来ない。周りはすごく楽しそうに話しているのにどうしよう…><

申し訳無い気持ちでいっぱいでした。

とりあえず聞き取ることだけでも!!!と思い、頑張りました!

…結局聞き取ることだけが上達したと思います。笑

ユースホステルでみんな一緒にゲームをしたのは、すごく楽しかったです!!

名前を当てるゲームは、名前を知っているのに言えなくて、普段どれだけ頭を使っていないかよーく分かりました(∵`)

でも、みんなで遊ぶのがこんなに楽しいと思ったのは、久しぶりでした。

そして!ノイシュバンシュタイン城は、圧倒されました…。

大きさ・デザイン・飾ってある絵などなど全てに感動しました!!

一人の為にあんな大きなお城を造るとは…

相当お金があったんでしょうね(`-ω-)、ふんっ

あとお城から見える景色!とても綺麗でした★

旧ナチ党のドキュメントセンターは、言葉が出なかったです。

表現できない気持ちでした。

自分たちの国がした過ちを、全て話すことが出来るというのは、すごいなあ…と思います。

山形の人達のさよならパーティは楽しかったものの、自分達もあと1週間でさよならをしなきゃいけないんだ、と思いちょっと寂しくなりました。

綺麗な色の浴衣を着ていた山形のみんな、可愛かったです(^^*)

花笠は、初めて見たので日本もまだまだ知らないことばかりだ…と思いました。

私達は「世界にひとつだけの花」を歌い、ソーラン節を披露っ!!!!!

踊るのは初めてだったのですが、みんなと揃っていたか心配です><

最後にドイツの人達が日本語で歌を歌ってくれた時は、すごく嬉しかったです!!

動物が好きな私にとってすごく楽しかった所、それはニュルンベルグ動物園!

こんな事言ったら怒られそうですが…

園長がお猿サンのようで… 笑 だから動物たちが安心していい子にしてるのか

なあ…なんて(^^;)園長先生、ごめんなさいっ!!

蛇、首に巻けてドキドキしました。フロッケのかぶりものは、今もたまに被ってます。可愛いっ♪

お昼ごはんを食べて…いよいよ山形の皆さんとお別れ。

泣いてる姿を見ていると、思わずもらい泣き(;ω;`

やっと仲良くなれたのにお別れなんて悲しかったです。

恭子さんは号泣、優しい人だなあと思いました。

山形の皆さん、元気にしていますか(^ω^)

…気を取り直して;

パワーポイントをやった後にいったボーリング!!すっごく楽しかったです!

とりあえず腕前は気にせず^^;

みんな上手で、泣きたくなりました。笑

…なんてったって私、後ろに投げますから!!!!

当たっちゃった方、ごめんなさい(;ω;`)

でも、ずーっと笑いっぱなしで楽しかったです。

ロープジャングルジム?はとっても怖くて寿命が縮んだ気がします (汗)

亜弥さん・トーマスは、平気な顔ですいすい行くので羨ましかったです…

でもだんだん慣れてきて、楽しくなったのでよかったです★

プールの上を渡っていくのが一番楽しかった!!!!!

「空飛んだよ!!」…みたいな^^笑

クラシックオープンエア・フェスティバルは、感動しました…!!

演奏している姿を見ながら聴けるっていうのは、嬉しかったです。

これも、ホストファミリーの皆さんが、早くから場所を用意してくれたおかげです(*VωV*)ありがとうございました!!

聴いている途中、ワインをもらいました。

ちょっと飲んだだけなのに、だいぶ酔っ払ってしまいました;

帰るとき、歩けないと思われたらしく連行されるように助けられながら、その日は帰りました… 泣  ユリアンには、呆れた顔をされてしまいました(´Α`)

…結局、最後のファミリーディは、半日無駄になってしまいました。

ただでさえ散々迷惑かけてきたのに最後まで迷惑な私;

もうごめんなさいしか言えません><

さよならパーティは、ヌードルレストランにて。

みんなでそれぞれピザを作りました♪

利奈と私のピザは、すごい作品になりました!笑

なっちゃんのピザ、おいしかったーっ(^ω^)

その後、恭子さんとなっちゃんのスピーチ。

恭子さんはカンペを無くし、泣きながら「みんな大好きです」って。

笑いながらもちょっとジーンときた私。恭子さん!!ナイススピーチ★笑

なっちゃんはばっちりでした。さすが!!

最後はやっぱりソーラン節っ

気持ちをこめて踊りました。みんな真剣に見てくれていて嬉しかったです。

踊り終わった後、なぜかみんなとハイタッチ;笑

まあ最後だったからいいか^^

とうとう日本へ帰る日が…

1回も寝坊しなかった私がまさかの寝坊!!!!

きっと体が拒否する位帰りたくないと思ったんだと思います。

時間が迫るにつれ、寂しさも募ってきます。

お別れの時は、ほんとにほんとに嫌だと思いました。

みんながさよならを言いにきてくれたので、余計に切なかったです。

電車の中でも、しばらく落ち着きませんでした。

…特に楽しかった、と言っても結局はほぼ毎日について振り返った気がする;

でもそれ位毎日楽しかったんです(;ω;`)!!

むしろ今になってまだ思い出すことがいっぱいあります。

勉強になったことだっていっぱいあります。

普通の人じゃ経験できないことばかりを私は経験してきました。

これからはいつまでもその余韻に浸っている訳にはいきません。

このドイツでの12日間を受験に役立てることが出来ればいいな、と私は思っています。もう一度みんなに会えるように、次は迷惑かけないように!! 努力しようと決めました。

最後に

私がドイツに行く為にたくさんのお金を出してくれた おじいちゃん・おばあちゃん・お父さん・お母さん ありがとうございました。

お世話になったユリアン・ダニエラ・リチャード・ソフィア・アントニア

みんなありがとう!!!!!

そしてこの12日間を計画してくれたドリスさん・ヨー・マルクス・ミヒャエル

さん、ありがとう!!!!!

あと紅子さん・ユリア・トーマス・ピア仲良くしてくれてありがとう!!!!

皆さんのおかげで楽しく毎日過ごせました。

次はもうちょっとワインが飲めるようになって、英語もしゃべれるようになってからドイツに行こうと思います(`・ω・´)

2年後を楽しみに受験、頑張るぞ!笑

おわり★


ドイツ交流に参加して

                           堀越利奈

 ドイツの人に会ってまず最初に感じたことは、ドイツの人はほとんど皆『背が大きい』ということでした。ドイツのニュルンベルクの駅でいきなり大きい人たちに囲まれて、私は早くもすこしパニック状態でした。特に私のホストファミリーのAmreiは女の子の中でも大きかったので、日本では、どちらかというと背は大きいはずの私だったのですがAmreiに真下を向くほど見下げられていて、何か自分がアリさんになってしまったようでした。家に行って夕食を食べるときに、お父さん、お兄さんに初めて会いましたが、みんなAmreと同じように背が大きくて本当にびっくりしていました。そしてAmrei兄妹のなかでは私が一番年下だったので私は家では妹のような扱いを受けて、どんなときも「何か手伝うことある?」と聞かれては手伝ってもらっていました。まだそのときはかなり緊張していたのでそうゆう家族の心遣いにとても助けられました。   

 中でもやっぱり一番心配だったのが、家族との会話です。話すこと、聞きたいことはたくさんあるのにうまく英語に出来ない、いままで英語の練習をしてきたはずなのにいざ喋るとなると、ど忘れしてしまうのです。私は英語が思うように通じない、とはじめの何日間はとても悩みました。もう帰りたい、と思ったことも正直ありました。しかし、もう2,3日たってみると簡単な文などは聞き取れるようになっていました。多分そのときの私は通じないときがあっても悩むのではなく、言ってくれたことを理解したい、理解しようとする気持ちが強くなっていたのだと思います。そのときにはもう日本に帰りたいとは思っていませんでした。むしろ「ドイツの環境に慣れ始めたんだな。このまま住めるかな・・・。」と考えながら、自分の変化に1人喜んでいました。

 やっと慣れ始めてきたと思っていたら、別れの時はもうすぐそこで、「ああ。帰っちゃうのか。」と思っていると日本のメンバーが皆泣き出して、私も少しもらい泣きしてしまいました。電車の閉まる場面は、何故か一生の別れのような気がして、余計悲しくなりました。しかし、席に着き電車が走り出すと、もう私の頭は2年後の夏を思い浮かべていました。「2年後にまた会えるんだ。」そんな期待をしている私が、その時点でいました。

 日本に帰ってきて、外の気温の高さとジメッとした暖かい空気を感じたとき、日本に帰ってきたことを実感させられました。そしてどこか懐かしさを感じました。さっきまでは日本に帰ることが、少し憂鬱でした。だけど、「あ。帰ってきたんだ。」とほっとしたものがありました。外国に行くことで日本に帰ってきたとき、日本の良さに気づけるものなんだなと思いました。ドイツに行ったことはそんなことも私に気づかせてくれたのです。今思えば、ドイツでの生活は短かったけど、長かったな、と感じるのです。

矛盾してはいますが、楽しいことをしているときや何かに一生懸命になっているときには時間が進むのが早く感じます。しかし、あまりにもその内容は、1つ1つが深くて興味を掻き立てるものだったのです。だから、「短かったけど、長かった」と思えるのです。

 今回のドイツ交流で毎日が中身の詰まった、本当に濃い体験が出来たのは、私がドイツに行くためにたくさんのお金をだして、行かせてくれたお父さん、お母さんのおかげです。そして、英語がなかなか通じないときや説明が分からないときに助けてくれたBenikoちゃん、私にも分かるように一生懸命考えて話してくれたドイツの青少年の皆さんと、11日間面倒をみてくれたもう1つの私の家族、ホストファミリーのAmrei Simonさん一家。たくさんの人が苦労して、準備してくれたからこそ、あんなに楽しい、素晴らしい、幸せだと感じられた時間を過ごせたのです。ドイツでの一度では話し切れないほどの思い出の詰まった時間を、日本に帰ってきてからいろんな人に聞いてもらっている、今の私がいるのです。どんなにどんなに話しても、次々に話すことが浮かんできて、まるで半年位の思い出のようです。このような思い出を作らせてくれたドイツの方々、そして今回、ほとんど初対面にも関わらず昔から仲が良かったかのように接してくれた、あやさん、きょうこさん、あいなさん、ゆうきさん、なっちゃん、のえ、そしてこの交流をさせてくださった小出指導者、本当に感謝しています。ありがとうございました。

 私は、またドイツに行こうと思います。次行くときには、一緒に行った人を案内できればいいなあ・・・、などと思いながら受験勉強を頑張っている最中です!☆英語も帰ってきてからは余計熱が入ったような気がします。英語で会話をすることも好きになって、最近は外人さんに会うと挨拶をしてしまうほどなのです。英語はまだまだできませんが、いつか必ず話せるようになりたいです。

これからもこういった国際交流、または国内での地域交流に積極的に参加させていただだき、今回学んだ、ゲームや言葉を使わないコミュニケーションのとりかたなどを活動に生かしていこうと思います。


ドイツでの思い出

                                     安原 菜摘

 わくわくどきどき、楽しみだなあ。私は、ホテルの時点で心がいっぱいいっぱいでした。夜も眠れず、いろんなことを考えていました。

 出発の朝、早起きが苦手な私でも、ちゃんと起きることが出来ました。空港へ向かい、いよいよ初めての飛行機です。でも、思ったより飛行機が怖いものではないということがわかりました。それから、約10時間を機内で過ごし、フランクフルトに着きました。そのときは、全く外国にいるという実感がわきませんでした。ニュルンベルクまでは電車です。そして、やっとの思いでニュルンベルク駅に到着しました。私は、降りてすぐユリアを探しました。ユリアを見つけたとき、本当にドイツに来たんだな、と感じました。ユリアのママにも挨拶して、家へ向かいました。

ユリアの家は大きく、私はユリアの部屋を一緒に使わせてもらうことになりました。日本とは全く違う雰囲気の中で、とても緊張していました。でも、ユリアは去年私の家にホームステイしたということもあり、すぐに家族に溶け込めたのでよかったです。

 そして、いよいよドイツでのプログラムがスタートしました。最初に行った表敬訪問。部屋の天井に書いてあった絵がとてもきれいでした。グループでのシティーラリーでは、クイズは難しかったけど、塔に登ったり、いろんな場所を見学したり、面白かったです。そのあとのボートは、疲れたけど楽しめました。でも、家に帰ってからは、少し日本が恋しくなりました。

 でも、このドイツとの交流の中で一番の思い出はやっぱりロープジャングルジムです。命綱を繋いで、ロープの上を歩いたり、障害物を乗り越えたり、大変でした。でも、あれはゴールしたときの達成感がすごくて、ついレベル7まで行ってしまいました。思ってたよりしんどくて、何度も降りたいと思いました。だけど、これをゴール出来たら自分すごいな、と思い頑張りました。本当に大変で疲れるし怖かったけど、あの恐怖にみんなで挑戦できたことがとても楽しかったです。

 ホストファミリーとの行動、みんなで笑ったこと、頑張ったこと、すべてが私の大事な大事な思い出です。ドイツでの生活で、日本のいいところ、ドイツのいいところ、色々と感じとることが出来ました。充実したプログラムも、考えてくれた皆さんに感謝しています。ドイツでの出来事は、ありすぎて書ききれません。そして、うまくまとめられません。でも、一生忘れることのない思い出が出来ました。今回、この交流に参加したことで、もっと世界のことを学ばなきゃいけないな、と改めて実感しました。ドイツでの戦争についても、知らないことが多すぎでした。

 別れは辛かったけど、行きたくなったら行ける気がするので、いつか自分の力で行けるように、英語ももう少し喋れるようにしておきたいです。そして、世界でも通用するような人になるため、これからもしっかり勉強をしていきたいと思いました。ドイツでの12日間、本当に本当に楽しかったです。