2011年ドイツ引率指導者感想文②

小島 千佳

8年前にこの交流でニュルンベルグを訪問し、まさか引率指導者という立場で参加することになるとは思ってもいませんでした。正直、ドイツ語だって英語だって周りが思っている以上に話せるわけではないし、今回は言葉がわかる優秀な若者がたくさん参加するとのことだったので、わたしは何のために推薦されたのかわかりませんでした(後から知ったのは、今回は近ちゃんが行けないので、代理になったということ)。

恥ずかしい話、引率指導者なのに上に書いたような気持ちで臨んでおりました。しかし、わたしにはわたしのことを待ってくれている人たちがドイツにはたくさんいます。言葉は決してキレイに話すことはできませんが、コミュニケーションや人当たりには自信があります。

今回派遣された団員たちは、ドイツでたくさんの刺激、たくさんの“初めて”があったことと思います。わたしが感じたことの一つにドイツのユースメンバーはどの子も、自分の街についてきちんと話すことができます。建物一つにしても、きちんと説明することができます。日本のメンバーはどうでしょうか?わたしも高校生の時に参加したのでわかりますが、日本のメンバーだって、自分の住んでる街や日本について知ってることや、教えたいことはあるのです。ただ、言葉が操れないのです。今回参加したメンバーもそぉだったと思います。事前研修のときにも言いましたが、わたしはこの交流に、言葉に自信がない子どもたちにぜひ参加してほしいし、参加するべきだと思っています。外国語が話せるに越したことはないですが、自信がないからこそ、新しい自分を発見できたり、今まで興味がなかった海外に興味を持って視野を広くすることができます。

参加した子どもたちはそれぞれいろんなことを感じ、物ではないお土産をたくさん持ち帰りました。
それらの経験を思い出だけに終わらせないでください。この交流に絶対携わりなさいとは言いません(現実問題、厳しいこともありますから)。ただ出来る範囲で携わり、これから派遣のチャンスがある子どもたちに経験したことを伝えてほしいのと、今回の出会いを大切にし、必ずドイツでお世話になったメンバーに恩返しをしてください。人には、向いている、向いていないが必ずありますから、向いていないことを無理にしなさいとはいいません。ただ、経験として無駄にしてほしくありません。

これからもこの交流を継続し、たくさんの子どもたちに素晴らしい経験、出会いをしてほしいです。継続するのに、後継者はもちろんですが、継続する環境が整わないといけないと思います。引率指導者は現在、本業を長期的に休み、完全ボランティアで、全額ではありませんが参加費を支払っています。この交流に関わらず、指導者側をもう少しサポートするシステムがないと、なかなか後継者を育てるのは難しいのかなと個人的には思います。

最後になりますが、事前研修やお忙しい中での見送りから(山室家は成田空港まで見送りにきてくれました)、出迎えまでしてくださった保護者の皆様、ありがとうございました。そして役員の皆様、ありがとうございました。言葉整いませんが、わたしの感じたこととさせていただきます。今後ともご協力よろしくお願いします。

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