2011年ドイツ派遣団員感想文⑧

佐々木花帆

今回私は2011年のドイツ国際交流に参加させていただきました。
初めてのドイツ、初めてのヨーロッパということで、とても緊張していました。

プログラムを渡されたときに、ベルリンに行くということが書いてあり、とても楽しみになりました。ベルリンの壁については、歴史の授業で何度も勉強したところだったので、実際に行って、見て、触れることができるという点においてとても気持ちが高まりました。世界史を勉強するにあたって、私がいつも思う問題とは、その歴史的建築物や場所を実際に見ることが非常に難しいということです。百聞は一見にしかずということわざがあるように、教科書で読んだり授業で聞いたりするよりも、実際に見て触れたほうが絶対に良いと私は考えます。だから今回、ベルリンの壁だけではなく、第二次世界大戦の被害を多く受けたドイツに足を運ぶことができて、本当に嬉しく思います。

フリーザー家のみなさんは私を大いに歓迎してくださりました。少し緊張していたけれど、家族のみなさんのおかげで緊張はすぐにほぐれ、すぐになじむことができました。

いつもお風呂につかっている私にとってシャワーの時間はとても大変でした。立ちながら体を洗うのが難しくて、床をびしょびしょに濡らしてしまいました。だんだん慣れてきて最後のほうにはマスターできてよかったです。

朝、昼、夜のご飯はとてもおいしかったです!ただ2週間目はお米が恋しくて仕方なかったです。やっぱり自分は日本人だなあと感じました。

ドイツでは数え切れないほどの思い出がありますが、一番自分に衝撃を与えてくれたのはやはり2泊3日で行ったベルリンです。ベルリンはすべてが衝撃でした。戦争についてあまり深く考えたことのない私でしたが、これをきっかけにとても戦争について考えるようになりました。ホストファミリーのレギーナに戦争について質問するといつも的確な答えをくれました。自分も広島の原爆などについてももっともっと勉強して自分の国の戦争事情をちゃんと説明できるようになりたいと思いました。自分の国がなにをしたのか、また何をされたのか、それをちゃんと自分で理解していないことをとても恥ずかしく思いました。

壁はとても高く、頑丈でした。上が丸くなっていて人間が上りにくくなっていたり、見張りがあったり、本当に壁をみた瞬間ぞっとしました。この壁をはさんで対立が起こっていたのだと思うと恐ろしくてしょうがありませんでした。人を殺すことが軽々しく行われていた時代、想像するだけで震えが止まりませんでした。

「あそこにライトがあって、あれで逃亡者を照らして、上の監視場所から狙撃して…」
耳をふさぎたくなるような話を沢山聞きました。
戦争だけでなく、ベルリンにはたくさんの政治的建造物もあり、とても興味深かったです。
日本の国会議事堂にすら入ったことがなかったのに、ドイツの国会議事堂に入れたので嬉しかったです。作りも巧妙で手を抜いていないというか、本当に綺麗で立派な建物でした。中のつくりもきれいで、面白かったです。国会議事堂の目の前の緑の芝生のところはとても気持ちよさそうでした。いつか大人になったら、そこでゆったりしたいと思いました。
ベルリン中央駅や、ブランデンブルク門、とにかく規模が大きいと思いました。

今回のドイツ研修で、たくさんの人と出会い、たくさんの物に触れ、たくさんのことを学び、自分を見直す機会になりました。これからもずっとこの出会いやドイツで学んだことを大切にしていきたいと思いました。思い出だけで終わらせるのではなく、これからに繋げていけたらいいなと私は考えます。だから、私のドイツ派遣はまだ終わっていません。一生続かせていきます。

関わったすべての人たちに感謝をして、自分を更に磨いて、またドイツに行けたらいいなと思います。

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