武士 文哉
琉球の館での紅型染めは、不死鳥のようなものを作成しました。色のぬり方や色のつけ方などがとても面白かったです。独特の丸書きながらぬるというのは、とても面白かったです。紅型染めは、昔からの伝統や昔の人々の知恵を感じました。
またお昼は米軍基地の中のレストランのようなところで食べました。そこは領地がアメリカなので中の文字は全て英語でした。きわめつけは、大きさが日本のものに比べてかなり大きいということです。メニューはハンバーガーだったのですが、大きさは日本の1.5倍くらいはありました。トッピングのピクルスもかなり大きかったです。僕はお腹がいっぱいになったので、アメリカの人は毎日こんなサイズのものを食べているのか。すごいなと思いました。普段は入れない場所なのですごく貴重でいい体験になりました。
4日間の中で特に楽しかったことは、美ら海水族館へ行ったこと、大度浜海岸や美々ビーチで遊んだこと、沖縄の人達とドッジボールをしたことです。とてつもなく大きいジンベイザメがえさを食べているところや、ウミガメやイルカなどの海の生き物はどれもみな感動的でした。熱帯魚を見つけてみたり、みんなで楽しく海で遊んだり、ドッジボールをして汗を流したり・・・。どれもこれも楽しかったです。
ですが、ぼくが沖縄に行ってきて学んだことはこれだけではありません。戦争,沖縄戦のこともしっかり学びました。このきれいな島、沖縄であんなことが起こっていたとはとても考えられませんでした。平和祈念資料館に展示されていた写真は、1つ1つが悲惨なものばかりでした。中には小さい子が息絶えている写真もありました。今も戦争は、世界のどこかで行われています。今すぐやめてほしい、そう思うことが戦争で亡くなられた方々への敬意の記しなのではないか?せっかく沖縄に行ってきたんだ。多くの人にこのことを伝えなくてはと素直にそう思いました。スポーツ少年団の活動でも、日々の日常生活でも、このことを生かしていくことが自分のためになる。そう思いました。
<保護者より>
夏休みの最後の4日間は、日常と違う貴重な体験をすることができたようです。
海なし県の群馬では、周りがすべて海に囲まれている沖縄を興味深く訪れたのではないかと思います。食べ物や空気など、現地に行ってみなければ感じられないことは少なくありません。そうした中で、沖縄の歴史は学校で習うだけではなかなか肌身に感じることはできません。今回の交流の目的を改めて考えた時、帰ってきての感想が、単におもしろかっただけでは済まされないことを、鶴を折りながら本人も充分に認識して参加していたようです。
戦争が過去のものではなく、今でも平和への強い希求として心の中に引き継がれていること、県内に点在する米軍基地の意味など、これから新聞やテレビせ見聞きする際に、今までとは違った視線で受け止めてくれるものと思います。
道中いろいろとご迷惑をおかけしたのではないかと思います。この場を借りて、関係者の方々と引率いただいた皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。