齋藤 舞
この4日間で一番印象に残った思い出は、沖縄の人たちと交流できたことです。今年の2月に、私の家にホームステイに来てくれた亜喜ちゃんにも会えたし、ほかの沖縄の子も友達になれました。一番仲良しになれたのは、もっこちゃんとわっこちゃんです。2日目の夜に初めて会って、沖縄の「くろくろとう」ともう一つ何か黒糖のおかしをもらいました。その時は全然会話ができなかったけれど、少しずつ話しているうちに仲良くなれてとてもうれしかったです。3日目の夜に、みんなでUNOをやったりもしました。本当に楽しくて、ずーっとやっていたいくらいでした。
一番ビックリしたことは、神谷さんが自家用のバスを運転していたことです。神谷さんは私たちにわかりやすいように、しかも私たちに合わせて中学生のわかりやすく少し難しい話をしてくれました。とってもわかりやすかったです。神谷さんはすごい人だとわかってはいたけれど、こんなにすごい人だとは思っていなくてビックリしました。
この他にも「A&W」でハンバーガーを食べたことも印象に残っています。沖縄のフライはじゃがいもで作っていないのでフライドポテトとは言わないそうです。ポテトではなく大豆で作っているそうです。私は大豆が好きではないけれど、ふつうにじゃがいもだと思って食べていたのでびっくりでした。あとルートビアも印象に残っています。ルートビアは薬の飲む用のものみたいな味で、私はきらいです。だけど、おかわり用をくばっていてびっくりしました。
今帰仁村の人たちは面白い子が多くて、糸満市の人たちは優しい子が多くて、沖縄の人たちはいい人がたくさんいるなと少し関心しました。私もいろんな人たちに優しくしていくたいなと思いました。
私はこの研修がとても楽しくて、将来沖縄に住んでみてもいいなとまで思っています。また、みんなと再会できたらいいなと思います。本当に楽しかったです。
沖縄大好き! 沖縄最高!
<保護者より>
今回、子どもとともに、保護者という立場で参加させていただきました。
幸い、4日間とも青空が見られ、時折降雨はあったものんお、移動中や食事中などとタイミング良く避けられ、傘を使わずに過ごすことが出来ました。
子供たちと同じ景色を観て、風に吹かれながら、沖縄の素晴らしさを実感し、日常とは一味違った子供たちの姿を見ることが出来、大変貴重な経験をさせて頂きました事に感謝申し上げます。
群馬では見ることのできない美し海。その海の青さを際立たせている青空と陽射し、白い砂。共に活動してきた仲間たちと、夢中になって魚を探したり、砂浜ではしゃぐ姿を見て、こちらも元気をもらえるようでした。
飛行機に乗ること、沖縄でしか味わえない食べ物、初めて出会う人達・・・
慣れない地に立ち、訪れた場所の景色を眺め、その音を聴き、子供達はそれぞれの感性で受け止めていたようです。その中で、自分がどう行動していくべきなのいかを考えたり、また、仲間同士の距離感や役割分担が知らず知らずのうちにできていて、たった4日間の行程を通じて少しずつ変化が見えたのが印象的でした。
今回の研修の大きな目的の1つでもある、沖縄の歴史や沖縄での地上戦についての理解を深めることが出来たことは、子供達だけでなく、大人の私にとっても大変貴重な経験でした。
机上の勉強だけでは理解しきれない、より真実に近い姿を現地で見ることが出来たことは、今後忘れられないと思います。神谷指導者や井上マリナさんのお母様が説明してくださったことは、この地に住んでいるからこそ、という重みを感じさせるものでした。
初日に交流した今帰仁スポーツクラブ、石川県羽咋市のクラブパレット、後半に交流した糸満市の西崎アスリートクラブの皆さんと一緒に体を動かして楽しむ様子を見て、スポーツも音楽同様(言葉がなくても)共に楽しめるものなんだとつくづく感じました。そういう楽しみ方を知っているというのは、人間としての幅も広がるきっかけになるのかな、と思いました。
特に今回、ありがたいことに、今年2月に群馬へ来てくれた西崎アスリートクラブのメンバーと再会することが出来ました。2月には一緒に交流できる時間が短かったので、この再会で、お互いの顔と名前がだんだん一致していけたのではないでしょうか。今回沖縄に行った子供達から、来年以降沖縄を訪れるメンバーにも、この良い流を引き継いでいってもらえたらいいいなと感じました。
小学生の時に群馬へ来たことのある子がもう19歳になって、泊まっている施設に遊びに来てくれて、子供達とともに夜中遅くまでカード遊びをしてくれていたそうです。舞はそれが一番楽しかったそうで、その証拠(?)に、帰宅後数日間の喋り口調は沖縄のイントネーションが抜けないでいました。
本当に、とても4日間では足りないくらいの“濃い”時間を過ごせたと思います。
子供達には「自律」そして「自立」のための礎として、この研修での経験が今後に活かされていってくれたらいいなと切に願います。
子供達の同行し、時には「考えるヒント」を与えながら、時には厳しく、時には優しく見守ってくださった指導者の方々に感謝申し上げます。
また、今回子供達に随行することが出来ましたのも、家族や周囲の方々のサポートがあってこそでした。この場を借り増して、改めて感謝の意を表したいと思います。